WOL インターネットからパソコン遠隔電源オン! 補足:WOLが起動するしくみ

補足:WOLが起動するしくみ

WOLが起動するしくみについての説明です。
使用するパソコンや各種デバイス、ソフトなどによって、
異なる点はありますが、おおまかな理解はできると思いますので、
参考にしてみてください。

 

WOLが起動するしくみ(概略図)

WOLが起動するしくみ

 

LAN 内でWOLが起動するしくみ

パソコンを遠隔操作する場合、まずはパソコンの電源を遠隔で入れることから始めますが、
そのパソコンの電源を入れるためには特定の信号を使います。

 

その信号が「MagicPacket」と呼ばれ、
目的のパソコンに関するIPアドレスなどの情報がセットになった信号のことで、
それがネットワーク上へ送信され、それを受信したパソコンの電源がオンになります。

 

LAN 内でのWOLの場合、目的のパソコンのIPアドレスが固定されているので、
MagicPacketも固定のIPアドレスの情報を持ったものが送信され、
それを受信したパソコンの電源がオンになるわけです。

 

LAN 内でのWOLでは、このように目的のパソコンのIPアドレスが固定されているので、
WOLソフトへ事前にそのIPアドレスの情報を設定しておけば、簡単にWOLができるわけです。

 

 

インターネット(WAN)越しでWOLが起動するしくみ

LAN 内でのWOLはIPアドレスが固定されていましたが、
インターネット越しのWOLの場合、IPアドレスが変動してしまいます。

 

そのため、外出先からWOLソフトで電源をオンにする場合は、
変動したIPアドレスを外出先からでも確認できる
「ダイナミックDNSサービス」というものを使うわけです。

 

これによって、外出先から自宅パソコンの変動したIPアドレスを確認し、
それをWOLソフトに設定するとうまくWOLができるというわけです。

 

ただし、変動したIPアドレスというのは自宅パソコンのIPアドレスというよりも、
ルータに設定されたIPアドレスと考えたほうがわかりやすいです。

 

変動したIPアドレスをルータが持っていて、
インターネットからやってきたMagicPacketをルータが確認するわけです。
MagicPacketのIPアドレス情報とルータの持っている変動したIPアドレスが一致すると、
ルータのゲートが開く、といったようなイメージです。

 

ルータのゲートが開くと、次にルータ内につながれているパソコンに対し、
電源オンの指示を出す、という流れです。

 

 

LAN 内でのIPアドレスは、
「一戸建ての住所」に例えることが出来、
直接そのアドレス(住所)へMagicPacketが届けられます。

 

一方、インターネット(WAN)越しのIPアドレスは、
「マンションの住所」に例えることが出来ます。
ルータの住所がマンションの立地アドレス(住所)であり、
そこから先につながっている個々のパソコンがマンション内の「部屋番号」というイメージです。

 

インターネット越しからのWOLでは、
まず、MagicPacketは特定のルータを探すことになるわけです。
そのためにモデムやルータの詳細設定が必要となるわけですね。

 

ちなみにパソコンの電源がオンになってしまえば、
遠隔操作用のソフトを使うことでそのパソコンに対し、様々な操作が出来るようになります。

 

 

<作成日:2010-04-30>


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